10月25日(土)14:00~「札幌市民芸術祭第67回市民美術・書道展」の会場内で開催いたしました「市民ギャラリーオータムコンサート~マリンバのしらべ~」では札幌を拠点にご活躍する若手演奏家のお二人をお迎えしました。
出演者:沓野勢津子(マリンバ、2013年札幌市民芸術祭奨励賞受賞
2014年日本管打楽器コンクールマリンバ部門第一位受賞)
ゲスト出演:沼田絵恋(フルート、ルーマニア国際音楽コンクール管楽器部門第一位受賞)
プログラム: パッヘルベルのカノンによるトランスフォーメイション(三村奈々恵)
小さい秋見つけた(中田喜直)
この道(山田耕筰)
川の流れのように(見岳章)
亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)
荒城の月(瀧廉太郎)
「タンゴの歴史」(ピアソラ)より
1.酒場
3.ナイトクラブ
当日は開場前からコンサートを楽しみに来て下さった方々で行列ができるほどで、満員御礼の230名のお客様にお越しいただきました。
前半はマリンバのソロ演奏、後半はフルートを交えたアンサンブルでの演奏をしていただきました。クラシック曲から日本の秋を感じる名曲、タンゴのリズムが心地良い合奏曲まで、幅広いジャンルから8曲を演奏。盛大な拍手によるアンコールにも応えて頂き、約50分間のコンサートは盛会のうちに終演することができました。
マリンバの透き通るような高音、温かく響く低音が聴き手を包み込み、会場いっぱいにマリンバのしらべが満ちていました。片手に2本ずつ、合計4本のマレット(ばち)を操るという演奏法は視覚的にも新鮮で、とても一人で演奏しているとは思えない多彩なメロディと、踊っているかのようなダイナミックな演奏姿に圧倒されました。フルートの優雅な音色も美しく、アンサンブルでは二つの楽器がタンゴのリズムにのせて時に激しく、時にゆったりと音を調和させてゆき、大変聴きごたえがありました。息の合った力強い演奏にお客様も思わず引き込まれ、聴き入っているようでした。
アンケートには「マリンバ演奏は今回初めて聴きましたがとてもやさしい音色で聴きやすかったです」「やさしい秋を感じました」「素敵な演奏でした。また聴きたいです」「室内に絵画展を兼ねているのが気楽になれて面白い」「芸術の秋に絵を背景の秋らしい曲で癒されました」等々、演奏はもちろんのこと、絵画を展示した会場の雰囲気や、秋にふさわしい選曲であったことなど、たくさんの嬉しいお言葉をいただくことができました。その他にも貴重なご感想・ご意見をいただき感謝申し上げます。